2013/09/12 (Thu) 畳の香りが日本の良さを感じさせる

日本の古き良き伝統ともいえる畳は、その独特な香りが大きな特徴の一つといっても過言ではないのではないでしょうか。

特に新しい畳の香りは、なんだか心を落ち着かせる作用があるようにも感じられます。

最近はマンションの増加に伴い、フローリングが主体となっていますが、ホッと落ち着ける和室を一部屋は欲しいと希望する人はまだまだ多いものです。
栃木県　畳

ふすまを開けた瞬間に日本の良さを感じさせる畳の香り。


これは畳に使用されているイ草によるものです。

とくに、このイ草に含まれるフィトンチッドという成分は脱臭効果があります。

昔、日本の家というのは今のように衛生的ではない部分も数多く存在しました。例えば台所や玄関は土間でしたし、今のように壁紙もなく、土壁を使用する家も存在しました。

換気扇などもありませんから、家のにおいが発生する元というのがあちらこちらに存在していたのです。そうしたにおいに対して、畳の脱臭効果というのは大変大きなもので、さらに効率的であったといえます。

最近の畳は表だけで裏はイ草がないものが多いですが、昔は両面が使用できました。

そのため、古くなってきたら裏返すことで、再び新しい畳面となるようになっていたのです。

畳は日本の住居環境に適したものなのです。